精神安定剤の過剰摂取で緊急入院していたジャズシンガーの綾戸智恵（５２）が２７日、大阪府岸和田市の浪切ホールでコンサートを行い、復帰した。力強い歌声で「テネシーワルツ」など１７曲を披露。「こんなたくさんワイドショーに出たのは初めてです。小沢（一郎）さんの次に私が映って…」などと全開の“浪花のおばはんトーク”で会場を沸かせ、約１５００人のファンに元気な姿を見せた。
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満面の笑みを浮かべて登場した綾戸は、まず第一声で観客に「まいど！ただいま！」とあいさつ。満員の観衆から大きな拍手と「おかえり?！」という歓声を浴び、「おおきに！今日は格別うれしいわ?！！」と喜んだ。
綾戸は１９日に自宅マンションで倒れて都内の病院に入院し、２４日に退院。２公演を延期と中止にした。入院から１週間、地元?大阪で迎えた復帰ライブ。持ち前の軽妙なトークは健在だった。
いきなり「こんなたくさんワイドショーに出たのは初めて」とジョークを飛ばし、「今日は不死鳥ライブの初日でございます」「天国…、４日前に私が行きかけた所や」などと“入院ギャグ”を連発し笑いを取った。“本職”の歌でも、パワフルな歌声と軽やかな演奏で観衆を魅了した。
公演後に会見した綾戸は、今回の緊急入院の原因が、一部で母親の介護疲れによるノイローゼと報じられたことに、「自分の健康管理のミスです」と否定したが「介護疲れは絶対ありますね…。今まで人に頼るべきと言ってきたけど、私自身が頼れていなかった。今後は病院やデイサービスなど、うまく利用したい」と反省の弁も。
綾戸は４年前から、脳こうそくを患っていた母の介護を始め、２００８年にはライブ活動を一時休止。最近も深夜１時間ごとに目覚める生活で、疲労がたまり「手術後に使う、よく眠れる薬をもらった」と明かした。歯の治療のための鎮痛剤、胃かいようの治療薬もまとめて飲み、適量を超えてしまったという。
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